カテゴリ:苦手なくせに外国語が好き( 2 )

日本人は、ドイツ語の“w”をなぜ「ワ行」読みするのか

村上春樹がドイツの「ウェルト文学賞」(Welt Literaturpreis)を受賞して、授賞式で講演をしてきたらしい。そのこと自体は、春樹ファンからすると、もちろんめでたくて結構な話なんだけど、この「ウェルト」っていうのが、またもや日本人お得意のデタラメ発音なので懲りずに指摘しておこう。

ドイツ語の“w”は、母音の前では[v]の音になるので、カタカナで書くなら「ヴ」がふさわしい。だから「ヴェルト文学賞」が、あえて言うなら正しい表記である。ところが日本人は昔から、なぜかドイツ語の“w”を、ローマ字風に読んで「ワ行」の音として表すという珍妙な癖がある。

オーストリアの首都“Wien”(ヴィーン)のことを「ウィーン」と言い(肝心のウィーンの地では[w]に近い音で発音されるらしいが)、作曲家の“Wagner”(ヴァーグナー)のことを「ワーグナー」、だから彼の楽劇“Die Walküre”(ヴァルキューレ)も「ワルキューレ」になってしまう。他にも数え上げればたくさんある。

まあ、上に挙げたような言葉は大昔に日本に入ってきたわけだから、間違った読み方で完全に定着してしまっているものを、今さら正すのは難しいと思う。

でも、「ヴェルト文学賞」などというものは、昔から日本人が知っている言葉でもないだろう。調べてみたら、1999年に創設された賞だという。そういう比較的新しい言葉まで、ご丁寧に日本の「伝統」に則って「ウェルト文学賞」とローマ字読みで表記する感覚は、一体どう理解すればよいのだろう。そこまでして「ワ行読み文化」を頑に守りたいのだろうか。

外国語をカタカナで表記することに限界があるのは当然だが、それにしても、できるだけ原音に近い音で表記しようとするのが、言葉で物事を伝えることを職業とする人間の誠意ではないだろうか。いったんメディアによって間違った発音が広められると、それを正すのは現実的に考えてきわめて困難になってしまう。
それとも、「間違ってたって、日本人の間で通じりゃいいじゃん」とでも思っているのだろうか。もしそうだとしたら、言葉に対する誠実さを欠いていると非難されても仕方がないだろう。

おっと、少し真面目になりすぎた。ではウィーンの話が出てきたところで余談を。
いわゆるウィンナーソーセージのことを、ドイツ人は「ヴィーナー」と呼び、オーストリア人は「フランクフルター」と呼ぶらしい。こんな庶民的な食い物は、ドイツ人もオーストリア人も、向こうの国からやって来たのに違いない、とお互いに思っているそうです。

by raccocin | 2014-11-08 22:49 | 苦手なくせに外国語が好き

ツイッターを始めて1か月

今月に入ってからブログのアクセス数が激減している。1日あたりのページビューが、それまでの平均と比して半分か、それ以下の日も度々だ。最近ツイッターばかりやっているせいかと思ったけれど、前回ブログを更新したのが9/28で、アクセス数が減り始めたのがその直後の10/3だから、必ずしも長い間更新していないことだけが理由とは思えない。

とにかく、毎日すばらしく安定して減少状態が続いているのだ。
ブログのアクセス数って、例えばアメブロなんかは思い切り水増しして表示していると聞いたことがあるから、ひょっとしてエキサイトもそうやって水増し表示していたものを、突如、正直な表示に変えてくれたのかも、などと変な想像さえしてしまった。

そもそもエキサイトブログのアクセス表示自体、結構いい加減そうだなあと思っていはいたけれど。だって、例えばPC訪問者が50なのに、PCからのページビューが45なんて日もある。ユニークユーザー数よりもページビューのほうが少ないという、ありえない数字が表示されているわけだ。

アクセス数なんて、しょせんそんなもので、どこまで信用していいのか怪しいものではある。とは言っても、そこは人間、やっぱりアクセス数が減ると結構さみしい気持ちになるのは仕方ない。おそらく更新頻度が落ちていることが影響はしているのだろう。

文章を書くのが大好きという私でも、いざツイッターなど始めてみると、そりゃあ書くのは短文のほうが楽なのは当たり前。そして、ついつい楽なほうに流れるのは私のような凡人の常で、こうしてブログ更新が1か月滞ってしまった。

もちろんブログだからと言って長文を書く必要はないのだが、ツイッターのように140字以内でまとめなければいけないという強制力はないから、ついダラダラと好きなように書いてしまう。すると必然的に長い文章になってしまうのだ。
読む人からすると迷惑かもしれないけれど、こんな拙いブログを読んでくださる方は、きっと長い文章でも読むのが苦痛ではないという方々だろうから、悪いがこれからも好きなように書かせてもらおうと思っている。

正直に言うと、先月ツイッターを始めてみて、初めの2週間くらいは夢中になっていた。はっきり言って、mixiより100倍は面白い。世界に向かって大きく開かれているという、そのオープンな空気の清々しさも魅力のひとつだ。外国の人とも簡単につながりになれるし、変な話、いきなりダライ・ラマやテイラー・スウィフトに語りかけることだってできるのだ。

そんな風にとてもインターナショナルなツイッターだから、最近では私も、できる限り日本語と英語の2カ国語でツイートするようにしている。いつか英語の勉強は必ずしなければいけないと思っていたので、これは好機と見たのだ。私の中学生並みにヘタクソな英作文を読まされるほうは、これまた迷惑に違いないけれど、「書く」というアウトプットの作業をするのは、やはり良い訓練になっている(後に英語アカウントを作り、英語ツイートはそちらで継続)。

さほど難しくない英文だと、読めばそれなりに理解できたつもりになれるが、いざ書いてみると「こんな簡単なことが書けないのか、俺」と愕然としてしまうのだ。
今後は、私の好きな村上春樹の英語訳などを読んで、インプットのほうもやっていきたいと思う。英語を母語とする作家が書いたものをいきなり読むより、まずは日本語から英語に翻訳されたもののほうが理解しやすいと思うからだ。

「聞き流すだけで英語が自然に身に付くCD」などというオカルト商品が後を絶たないが(笑)、語学というのは、日々の地道な努力によってのみ習得できるものだろう。まあ、どうせ果てしなく長い道のりになるに決まっているから、良い意味で適当に、しかしコツコツと勉強していきたい。

また取りとめのない文章になってしまった。ここまでお読みいただき、ありがとうございます。やっぱり長い文を書くのも楽しいね。

by raccocin | 2014-10-25 20:33 | 苦手なくせに外国語が好き


考えることが好きで、のんびり屋。5歳男児の父。音楽、映画、アート、コーヒー、それにワインを愛します。完全禁煙のお店も好き。


by raccocin

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

ブログパーツ

タグ

カテゴリ

全体
音楽とオーディオが好き
映画にアートにいろいろ鑑賞
本と雑誌で心の旅を
美味しいもので元気を出そう
何と言っても美容と健康
苦手なくせに外国語が好き
おしゃれ心を忘れずに
やっぱりAppleが好き
住まいとインテリアのこと
応援してます広島カープ
スポーツは観て楽しむもの
日々の雑感または身辺雑記
変な夢を記録する夢日記
見られちゃ困る職場ネタ
モノにならない楽器演奏
騒音は迷惑です

リンク

検索

最新のトラックバック

venuspoor.com
from venuspoor.com
venuspoor.co..
from venuspoor.com/..
http://while..
from http://whileli..
http://www.v..
from http://www.val..
マーラーが死の前年に書き..
from dezire_photo &..

以前の記事

2016年 11月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 05月
2016年 04月
more...

ブログジャンル

音楽
日々の出来事

その他のジャンル