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私のオーディオ遍歴/第2期 1998年〜2000年

先日、「私のオーディオ遍歴/第1期 1995年~97年」について書いたところだ。私が初めて単品コンポでオーディオシステムを組んでから、後にアンプをグレードアップするまでの話である。

今回は、その後のことを、第2期として書いてみたい。この第2期で、私のシステムはそっくりまるごと別のものに入れ替わる格好になる。その結果、音楽をさらに楽しく聴くことができるようになったのだ。

と言いたいところなのだが実際は逆で、音楽を素直に楽しめていた時間よりも、そうでない時間のほうがどちらかと言えば長いという、ちょっと辛い時期になってしまった。
アンプを替え、CDプレイヤーを替え、遂にスピーカーまで替えて、それでもうまく鳴らずに苦労もしていた、この98年から2000年にかけての話を、それでは始めてみよう。
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単品のコンポーネントオーディオの世界に足を踏み入れ、いろいろと試行錯誤をしながらも、基本的には楽しく音楽を聴いていた私だったが、もうちょっといい音にならないかなあ、という欲が出てきた。

オーディオを始めて数年くらいの人の多くが、きっとそういう気分になると思う。第1期でも書いたように、本当はトータル30万円くらいのシステムで、ずっと楽しんでいければそれに越したことはないと思う。でも、あの頃の私のように、独身で実家にいて、へたにオーディオに使える金があったりすると、グレードアップの欲望に抗うのは難しいところがあるというのも、また事実だ。

なぜアンプを替えたいと思ったのかというと、はっきり覚えていないのだけれど、もうちょっと低域を引き締めたくなっていたのではないかと思う(私のオーディオ遍歴には、「はっきり(よく)覚えていない」という一節がよく出てくるが、なんせ10年以上も前の話なので、ご勘弁を)。

オンキョー A-927の暖かい音色は、例えばテラーク・レーベルのジャズなどを聴くと、なんとも言えない親密な雰囲気を醸し出すところが気に入っていた。しかし、その柔らかめの低域が少し物足りなくなってきて、もっとタイトで力強い低域が欲しくなっていたのだろう。

アンプの選定にあたっては、初めてシステムを組んだときと同じように、雑誌で調べ、お店に足を運んで試聴を繰り返した。

候補にしたのは、アキュフェーズのE-306Vと、ラックスマンの同価格帯の製品だ(型番は失念)。海外のアンプについては、候補に入れていなかった。今でこそ、海外のアンプでも手頃な価格の製品が数多く入ってきているけれど、当時の外国製アンプと言ったら、定価で50万円くらい以上のものが多かったように思う(記憶違いの可能性あり)。
私の予算は定価で30万円程度だったので、自然と日本製品に的は絞られた。なかでもアキュフェーズとラックスマンの、いわば2強が候補になるのに時間はかからなかった。

試聴の場所は、またもや秋葉原が主だった。テレオン、ラオックス、それにダイナミックオーディオにも足を運んだ記憶がある。

どこで聴いても、アキュフェーズとラックスマンの音の違いから受ける印象は一緒だった。月並みな表現になるけれど、端正で繊細なアキュフェーズ、グラマラスで艶のあるラックスマンといったところだ。まあ、これは誰が聴いても、両者の音の性格を端的に言えば、そんな感じになることだろう。

結局、私はアキュフェーズを選んだ。しかし、その理由は、はっきり覚えていない。
多分、低域を引き締めるのにはアキュフェーズのほうが向いていると考えたのではないか。しかし今になって思うと、ラックスマンを選んでいたら、後の苦労がだいぶ少なくなっていたような気がする。あくまでも想像だけれど。ちなみに、このときはラオックスで買い物をした。

アキュフェーズがやって来たことで、我が家のシステムは以下のような構成になった。

・CDプレイヤー デンオン DCD1650AL
・インテグレーテッドアンプ アキュフェーズ E-306V
・スピーカー B&W Matrix 805V
・スピーカースタンド 805V専用スタンド
・ラック テレオン オリジナルラック

肝心の音だが、目論見どおり低域は引き締まった。それは良いにしても、低域から高域まで全帯域で過剰にタイトになり、どうにも聴きづらい音になってしまったのだ。私はがっかりした。こんなきつい音では、音楽を楽しく聴くことができないぞ、と。

当然のことながら、セッティングを見直したり、手持ちのインターコネクトを差し替えてみたりしたが、思うような結果は出なかった。しかし、これ以上機器の買い替えはしたくなかった。ケーブルを交換するくらいでなんとかならないかなあと考え、私は次にケーブル探しを始めた。

そこで出会ったのが、お茶の水にあるオーディオユニオンだ。ここは地下1階がアクセサリー専門のフロアになっていた。驚いたのは、ケーブルが試聴できるようになっていたことだ。今なら似たようなことをしている店は他にもありそうだけれど、あの当時においては、かなり先進的な試みだったのではないだろうか。

私は店員さんに自分のシステム構成を説明し、音がタイト過ぎて聴きづらいのだと伝えた。すると店員さんいわく、「お客さん、まずは電源ですよ」
私は意表を突かれた。電源? そんなこと考えたこともない。

今の若いオーディオファンは信じられないかもしれないが、その当時、電源のことまで考えてオーディオをやっていた人は少数派だっただろう。私はオーディオ雑誌も定期的に読んでいたが、電源ケーブルだのコンセント交換だの、そんな記事はあまり見た覚えがなかった(これまた記憶違いの可能性あり)。
だからこそ、 店員さんの「電源」という言葉に驚いたのだ。店員さんも、「長岡先生なんか、壁コンセント直差しが一番音が良いんだなんて言ってますけど。でもねえ…」とのこと。そんな時代だったんですね。

ともかく、私は勧められるままに、電源ケーブルの試聴を始めた。そのとき聴いたのは、PAD、ワイヤーワールドあたりだ。
しかし店員さんのイチオシは、なんとオーディオユニオンオリジナルのケーブルだと言う。なんでもオーディオユニオンは、PADの代表であるジム・オッド氏と関係が深く、このケーブルは、彼が作った試作品がベースになっているらしい(詳しい話は省略)。

このとき応対してくれた店員の松浦さんは、当時ご自身もPADのケーブルを使っておられて、PADの魅力、素晴らしさを、これでもかと熱く語ってくれた。当然、PADの電源ケーブルのエントリーモデルだったACコロッサスも試聴したはずなのだが、比較検討のうえ、ユニオンオリジナルケーブルを買うことにした。値段は3万数千円だった。

さて、家に帰ってその電源ケーブルをアキュフェーズに差すと、音にみなぎる過剰な緊張感が少しやわらいでくれた。私はこれに気を良くして、その後、PADのMIZUNOSEIというインターコネクトを購入する。MIZUNOSEIとは日本語で「水の精」ということで、ここらあたりにも、オッド氏と日本との深い関係が伺われる。

MIZUNOSEIのインターコネクトを使うと、さらに音が滑らかになり、質感も自然なものに変わったので嬉しくなってしまった。既に導入してあった電源ケーブルとの相乗効果もあったのだろう。

そのことを松浦さんに電話で報告したら、「ね~! でしょう! だから言ったんですよ、お客さん。MIZUNOSEIを買ってくれた別のお客さんなんか、感激して、夜眠れなかったって言ってましたよ。かなりのベテランの方なんですけどね」と、まるで自分のことのように喜んでくれたのを思い出す。本当に熱い人だ。

私は別にオーディオユニオンの回し者ではないが、もしもケーブル選びで迷ったら、松浦さんに相談するのは、ひとつの良い方法だろう。親身になって、いろいろとアドバイスをしてくれるに違いない。

結局、私はこの後スピーカーケーブルまでMIZUNOSEIにしたし、コンセントもPADのものに交換した。記憶が定かでないが、もう1本ユニオンオリジナル電源ケーブルを買って、どこかのメーカーの電源ボックス(PAD輸入元のCSフィールドの製品だったかも?)にそれを差し、電源タップを構成していた。いつのまにかPAD教の信者のようになってしまったのだ。

今になって考えると、なにもあそこまでやらなくても良かった気がするけれど、あの当時の私は、やるとなったら徹底的にやらないと気が済まなかったのだと思う。

ひとつ私がアドバイスできるとしたら、オーディオをやるうえでは、あまり完璧主義に陥らず、良い意味で適当に済ませる姿勢も大切だということ。
とにかくこの世界は、やろうと思ったらいくらでもやることがある。でも、全部本当にやろうと思ったらキリがないし、ひどく散財することにもなる。それに、あまり頻繁に音の調整ばかりしていると、いつまでたっても、せっかくの音楽が楽しめなくなってしまう。それも変だ。

一気にあれこれやり過ぎず、「今回はこれくらいにして、しばらくしたらまた考えよう」という感じで、ゆったりと構えていればいいんじゃないかな。それで、のんびり長く付き合っていくのであれば、これほど素晴らしい趣味もないと、そこは本当に思う。

ちなみに、この当時の音を友人に聴いてもらったことがある。彼はオーディオマニアというわけではないがバンド経験者で、耳は確かなはずだ。
アンプがまだオンキョーのA-927だった頃の音も聴いてもらっている。彼が言うには、「前の音は、細かい音がきれいに出てるなって感じだったけど、今の音は強弱のニュアンスまでよくきこえる」とのことでした。
PADのスピーカーケーブルを目にした彼は、「うわっ、こんなケーブル見たことねえ!」とビビっていたっけ。

さて、この音でしばらく音楽を楽しんで聴いていた私だったのだが、翌99年(春だったろうか)、またもや装置を入れ替えてしまう。次はCDプレイヤーだ。
どんな不満があってプレイヤーを替えたくなったのかは、よく覚えていない。そのときは一生懸命考えた末に買い替えの決断をしているはずなのに、意外と忘れてしまうものだ。私も結構いい加減です。

買い替えの候補として最後まで残ったのは、ビクターのXL-Z999、それにWadia830の2つだった。
最終試聴は、池袋にあったイケオンで行った(もう閉店したようだ)。かなり長い時間をかけて、じっくり聴き比べた記憶がある。それで結局、ワディアを選んだ。

しかし、これも今になって思うとビクターにしておいたほうが良かったかなあ、という気がしている。どちらも良い音だとは思ったのだが、「ワディアというハイエンドメーカーの製品を一度使ってみたい」という一種のブランド志向が、私にワディアを選択させた部分もあったと思う。

また、アンプもスピーカーも、相当にハイエンドな機器で試聴したため、あまり現実的な試聴になっていなかった。
たしかアンプはマーク・レビンソンかクレルの高級機で、スピーカーはウィルソン・オーディオのSystem5だった。こんな立派な機械を使って聴いたら、自分のシステムに組み込んだときの音がうまく想像できない。やはり試聴というのは、実際に自分が使っている機器と同等のクラスのもの(理想はまったく同じもの)を使ってやるのが良い。

それにしても、もしアンプを選ぶときアキュフェーズでなくラックスマンにしておいて、CDプレイヤーを選ぶときビクターにしていたら、どうなっていたんだろう。リッチで艶っぽくて、でも品のある、なかなかの美音になっていたような気がする。今さら言っても仕方がないけれど。

さて、このWadia830は、パイオニアのメカを採用していたため、CDをトレイにセットする方法が変わっていた。信号面を上にして、つまり一般的な感覚だと裏側だと考えるほうを上に向けてセットするのだ。個人的には、やっぱりレーベル面を上にして置くほうがしっくり来る。いちいちCDをひっくり返してセットするこの方式は、最後まで好きになれなかった。

ワディアが入ったことで、デンオンのDCD1650ALは引退することになった。これはオーディオユニオンに買い取ってもらった。そして、段ボール箱に入れてユニオンに送る前に、私はもう一度1650ALの音を確認してみたのだけれど、これがいけなかった。

なんと、Wadia830より厚みがあって滑らかな音が出てくるではないか。
これはCDプレイヤーを買い替えたことの正当性を揺るがしかねない重大事件だった。私は一瞬自分の耳を疑ったが、すぐにその疑いを頭の隅に追いやった。本気でこの件について考えるのが怖かったのだと思う。

振り返ってみるに、このWadia830を買ったことは、ほとんど無駄に近かったと思っている。しかし、それは決してこの製品が駄目だという意味ではなく、私のシステムの中では、遂にその実力を発揮することができなかったという意味でだ。

1650ALに比べたら音の密度はしっかりしていたし、音像も小さくて音場感に優れていたように記憶している。しかし、このプレイヤーを使うなら、アンプもスピーカーも、もっとグレードの高いものを使わないと勿体ないと思う。そうしないと、先に書いたように、ずっと安価な1650ALのほうが肉付きも良くて滑らかな音にきこえる、というようなことが起こってしまう。結局、すべてはバランスである。

なぜ、Wadia830が実力を発揮できなかったと言えるのか、つまり、本当はもっと実力のあるCDプレイヤーなのだということが分かるのかという理由は、後日あらためて書きたいと思う。

さて、私はこの99年に、またもや装置を入れ替えることになる。上に書いたように、このCDプレイヤーの能力を活かせるような、よりグレードの高いスピーカーが欲しいと思ったのだ。

しかし、これも今になって思うと、スピーカーは805Vのままにして、アンプをもっと駆動力のあるものに替えたほうが、音質の向上に貢献していたのではないかという気がしている。

ただ、なんと言ってもアンプのE-306Vは前年に買ったばかりで、買い替えるにはあまりに早すぎる気がした。その点、805Vのほうは、私が初めて単品コンポを買いそろえた年、つまり95年に手に入れたものなので、既に4年が経つ。もしも替えるならばスピーカーだろう。私がそう考えたのも無理はない。だが、こういうときこそ冷静になることが必要だ。

この装置は長く使っているから買い替えようとか、この装置は買ったばかりだから買い替えるのはもったいないとか、そういう視点ではなく、どこを替えれば一番音が良くなりそうなのか、そこだけに意識を集中して考えるのが大事だと思う。

ついこのあいだ買った装置であっても、自分の選択がもし間違っていたのなら、それを否定し、新たに選択し直す勇気を持つことも大切だ。なかなかできるものではないけれど(私も現にできなかった)。
それがもしできていたら、私はWadia830、アンプ“X”、Matrix 805Vというシステムで、音楽をたっぷり楽しめていたかもしれない。

さて、スピーカーの話に戻ろう。
この頃、私は、秋葉原にあったサウンドクリエイトというお店の存在を知る。私がそれまで知っていたオーディオショップとはまったく雰囲気が異なり、大変オシャレなのが印象的だった。

多くのオーディオショップは、あれもこれもと欲張ってズラッと棚に並べているけれど、このサウンドクリエイトでは、店員さんたち自身が本当に良いと思うものだけを選び、お客さんに提案していく、そういったスタイルを取っていた。言うなれば、オーディオ界のセレクトショップである。

そして、私がスピーカーを探していると伝えると、自宅でデモをしてくれるというではないか。私は驚いた。気になる機種を、わざわざ客の家まで運んできて、実際に使っているシステムに組み込んだ状態で試聴させてくれるのだ。これは本当に素晴らしいやり方で、もっと多くの店がこのような売り方をすればいいと思う。

私がこのとき聴いたのは2種類のトールボーイスピーカーで、ひとつはLINNのAV5140、もうひとつはオランダのスピーカーブランド、KharmaのCeramiqueシリーズの製品である。Ceramiqueの後に1.0とか2.0とか数字が付くのだが、どんな数字だったか忘れてしまった。実売で70万円くらいの機種だったと記憶している。

期待した自宅デモだったが、残念ながら、このときの2つのスピーカーは、私の心に響くことはなかった。E-306Vとは、あまり相性が良くない種類の製品だったのだろう。

それにしても、サウンドクリエイトが素晴らしいのは、こうして自宅デモをしたうえで購入に至らなくても、その後でしつこくセールスを仕掛けてきたりしないところだ。オシャレなうえに紳士的なのである。

さて、私はその後もスピーカーを探し続けた。
そして最終的に選んだのは、アクースティック・ラボのステラ・オパスという製品だった。プロポーションとしては特に細身でもなく、背丈も奥行きも程々という意味で、中型のトールボーイスピーカーと言えるだろう。

これは、バッフル面が赤で、その他の面はピアノブラックという、実に優雅なルックスを持ったスピーカーだった。赤と言っても派手なものではなく、落ち着きと華やかさを併せ持った独特の色味である。もっと質素な木目調のものもあったのだが、数万円余計に出すと、よりエレガントな外観のものが手に入ったのだ。私は迷わず美しい仕上げのほうを選んだ。この上級パージョンの仕上げには、他にもいくつかの色が用意されていた。

そして肝心の音については、残念ながら期待したような音質向上は得られなかった。これはもう冗談抜きで、本当に残念としか言いようがない事態だった。

このスピーカーをオーディオユニオンで試聴したときは、アキュフェーズのセパレートアンプのエントリーモデルがつながっていて、そこそこ鳴っていた。
だから、我が家のE-306Vでもなんとか行けるかと期待したのだけれど、同じメーカーでも、インテグレーテッドとセパレートでは、当たり前だが駆動力が違った。E-306Vでは、いかにもスピーカーを駆動しきれていませんといった風情の音しか出てくれなかったのだ。

後にはっきり分かることだが、このステラ・オパスというスピーカーは、かなりグレードの高いアンプを使ってやらないと、十全には鳴らしきれない難物だったのだ。
ただし、能力の高いアンプで駆動したときのこのスピーカーは、もう本当に素晴らしいとしか言いようのない、超絶的美音を奏でるのである(どうやってそのことが分かったのかは、後日あらためて書くことにする)。

結局、このステラ・オパスは、エージングが進んでも、音楽が楽しめる生き生きとした音に変身してはくれなかった。痩せていて肉付きが悪く、生気のない音だった。もちろん、それはアンプが非力だったせいであって、この素晴らしいスピーカーには何の非もないのだが。

そんな状況だったから、私の音楽を聴く時間は自然と減っていった。しかし、これ以上装置を入れ替えるのも気が引けた。なんせ、CDプレイヤーとスピーカーを同じ年に買い替えたのだから、もうちょっと様子を見たほうがいいだろうと思ったのだ。少なくとも翌年は、装置を買い替えることはしまいと心に誓った。

新しいディスクを買う枚数も、この頃は激減していたと思う。買ってきても、良い音で鳴ってくれないのだから、しかたがない。
これなら805Vを使っていた頃のほうが、まだ楽しめていたけれど、時既に遅し。翌2000年は、どんな音楽をどれくらい聴いていたのか、全然覚えていない。それくらい、音楽を聴くことがつまらなくなってしまった。

ミニコンポを使っていた頃から良い音で鳴ってくれていたキース・ジャレットの様々なアルバムも、このシステムでは、あまり楽しめた記憶がない。私は、その演奏も音質も、キースのアルバムには好きなものが多いので、彼の音楽が楽しめないというのは、やはり相当につまらない状況だったことが分かる。

こうしてあらためて振り返ってみると、そこそこ良い音で音楽を楽しめていた98年、上を目指したもののうまく行かず、ドツボにはまり始めた99年、何を聴いても面白くない暗黒の2000年、といったところだろうか。

とりわけ2000年は、いい音で音楽が楽しめないというのが、どれくらいつまらないものなのか身にしみて分かった年だとも言える。99年から2000年頃のことを、こうやって思い出して書いているだけで、ちょっぴり辛い気分になってしまった。今となっては、いい勉強をさせてもらったと思って自分を納得させるしかない、ほろ苦い時間である。

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さて、この辺で、「私のオーディオ遍歴/第2期」を終わらせることにしよう。第1期同様、また思い出したことがあったら、随時追記していくかもしれない。

年が変わって2001年、私はLINNのフルシステムを組んで再出発することになる。それはまた、第3期以降の話として書いてみたい。

ここまで読んでくださった方、だらしない長文にお付き合いいただき、ありがとうございます!


* 私のオーディオ遍歴/第1期 1995〜97年
私のオーディオ遍歴/第3期 2001年

by raccocin | 2013-01-27 22:23 | 音楽とオーディオが好き

iPhone依存度急上昇すなわち読書量激減?

昨日、WOWOWメンバーズの登録をして、WOWOWメンバーズオンデマンドのアプリをiPhoneにダウンロードしてみた。このアプリを入れると、パソコンやスマホでもWOWOWが見られるようになるのだ。
見られると言っても、すべての番組が見られるわけではなく、スポーツなどの生中継、それとWOWOW側でピックアップした番組がライブラリになっていて、それらが見られるだけなのだが。

で、早速使ってみたが面白い。しかし、こんなものがiPhoneに入っていると、電車の中で映画などを観てしまって全然本を読まなくなってしまいそうだ。私の読書は、ほとんどが通勤の電車の中なので、iPhoneをいじる時間が長くなる = 読書時間が短くなる、ということなのだ。

iPhoneを買う前は、電車の中で長時間携帯をいじっているのはカッコ悪い、やっぱり本を読むほうが知的でカッコいいのだ、なんて思っていたのに。
以前は電車に乗ると、初めにササッとメールをしたり、広島カープの情報収集をしたりした後は携帯を鞄にしまい、本を取り出して読み始める、というパターンだった。

しかし、iPhoneを買ってからというもの、電車内でiPhoneをいじる時間が明らかに長くなっていて、本を読まないまま目的とする駅に着いてしまうことも増えている。

メールにしろサイトの閲覧にしろ、スマホって、いわゆるガラケーとは比較にならないくらい快適なので、ついつい長い時間使ってしまうんだよなあ。でも、そのせいで読書量が激減するというのは、どうしたものか。なんか嫌だね。

と考えていたら、ハッと気が付いた。iPhoneの中に電子書籍を入れればいいんだ。なんと、簡単なことでした。

いつだったか、外出中に食事をしていたら、近くのテーブルにいたおばさんが、こんなことを話していた。
「いまどきの、スマホっていうの? あんなの持っちゃったら、中毒になっちゃうわよね」

私が中毒まで行っているかは分からないが、いずれにしろ、iPhone依存度が飛躍的に上がっているのは間違いない。
それを逆手に取って、iPhoneの中に本を入れてしまえばいいわけだ。あるいは、キンドル ペーパーホワイトかiPad miniを買ってもいいし。iPhoneだと、読書には少し画面が小さすぎる気がするから。いや待てよ、雑誌や写真集のためにiPadを、読書用にペーパーホワイトを買う、というのがベストかな。ムフッ。

まあ、お小遣いの少ないおじさんとしては、まずiPhoneで本を読むところから始めてみますかね(やれやれ)。
by raccocin | 2013-01-20 23:57 | やっぱりAppleが好き

今年の映画初めはホラーに

嬉しい3連休も今日でおしまい。
それにしても今日はよく雪が降った。新成人にとっては、あいにくの天気だったろうけど、家の中から見ている分には、雪はきれいで良い。雪の日は、あたりがしんと静まり返るところが好きだ。

さて、この連休、映画の1本くらいは観たいものだと思っていて、今公開中の『LOOPER/ルーパー』が面白そうだったのだが、なんとなく出かけるタイミングを逸してしまって、あっさり断念。

それで、前にWOWOWで録画しておいたやつを観た。
『ザ・ウォード/監禁病棟』というホラー映画だ。『ハロウィン』、『遊星からの物体X』などで有名なジョン・カーペンター監督の作品だし、きっと面白いのではと期待して録っておいたのである。

感想としては、なかなか楽しかった。ホラーなのに楽しいというのも何だが、怖さの度合いが、今の私が求めるレベルにフィットしていて、ちょうど良かった。
ホラー好きの私だが、あまりに怖すぎるものは嫌なのだ。それと、『ソウ』シリーズみたいに、変に残酷な拷問系のやつも嫌い。

理想は、ちょっと古いけど、『エクソシスト』、『オーメン』、『サスペリア』とか。ああいう、格調高くて、ほとんど美しいとすら言えるようなホラー映画を、また観たいものだ。

さて、この『ザ・ウォード/監禁病棟』は、なんとも程よいドッキリ感や恐怖感を与えてくれて、ベテランの監督らしい、ツボを押さえた仕上がりになっている。
オチについては、あれっというか、なあんだ、という感もちょっぴりあるけれど、ホラー好きなら観ておいて損はないだろう。

それにしても、深夜にヘッドフォンをして観るホラー映画は、やっぱりいいね。
HD598を使って初めてホラーを観たけれど、ことさら音のことを意識せず、自然に映画の中に入っていけた。
オープン型で装着感も非常に快適なこのヘッドフォンは、映画鑑賞にも向いていることを再確認。

最後に一言。この映画は若いカワイコちゃんたちが複数出てくるので、そういうのが好きな方にもお薦めです。舞台が60年代だから、衣装や眼鏡もクラシック。レコードに合わせてみんなで踊り出すシーンなんか、とってもキュートです。
by raccocin | 2013-01-14 22:39 | 映画にアートにいろいろ鑑賞

あけまして おめでとうございます

今年もよろしくお願いします。ブログ更新のペースは、昨年同様、だいたい週1になると思うけれど、無理せずのんびりやっていきます。
本当はもっと頻繁に更新したいし、書きたいことも結構あるんだけど。子供が小さいこともあって自由時間が少ないし、まあそんなペースがいいところでしょう。

さて、元旦は奥さんの実家に挨拶に行った。
で、部屋が畳だから、あぐらをかいて座っていたのだが、よいしょと座る位置を直したら、何やらお尻にムニュッという感触が。

なんと、尻の下に敷いたのは、みかんだった。
息子がみかんを手にもって遊んでいるうちに、私の背中の後ろに落としていったようだ。おかげで、お尻がみかんの汁でびちょびちょに。正月からついてない(笑)

せっかくの正月休みだから気分転換に映画でも観たいところだったけど、今年の正月映画は観たいものがまったくないのでがっかりしている。

普通、目玉になるハリウッドの娯楽大作があって、他にも観たいものがいくつかあるのが正月だと思うけど。ほんとにどうしちゃったんだろう。
去年は「宇宙人ポール」という大傑作があって楽しかったのに。そうそう、この映画、まだ観てない人は是非ご覧ください。娯楽性豊かで最高に楽しい作品だから。WOWOWでも、じきやります。

それから、今日は家族で初詣。近所の神社できちんと祈祷してもらった。
祈祷が終わったら別室に案内されて、お神酒とうどんをいただきました。このうどん、なかなかの美味で、控えめな量とはいえ息子も完食してしまった。ごちそうさま。

帰りにスーパーに寄って軽く買い物。珍しく生八つ橋があったのでゲット。一緒に買ったロゼワインのお供にして楽しもうっと。

うーん、本当は正月に「オーディオ遍歴 第2期」というのをアップするはずだったんだけど、結局できなかったなあ。なんとか今月中には書きたいね。
by raccocin | 2013-01-03 18:55 | 日々の雑感または身辺雑記


日々の想いをつらつらと。音楽、映画、アート、コーヒー、それにワインを愛します。


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